道後温泉本館

前回の続きの日記です。


次の日、学会後に道後温泉本館に。
正面から見るとそれほど奥行きがあるような印象は受けませんが、横からみると意外に大きくてびっくり。


道後温泉本館には入浴コースが4つあります。
1.神の湯 料金400円 時間60分 1階の神の湯のみ利用可 直接脱衣所で着替える お茶・お菓子のサービスなし。
2.神の湯2階席 料金800円 時間60分 1階の神の湯のみ利用可 大広間・浴衣利用可 お茶・お煎餅のサービスあり。
3.霊の湯2階席 料金1200円 時間60分 神の湯・霊の湯利用可 中2階の小広間・浴衣利用可 お茶・お煎餅のサービスあり。
4.霊の湯3階席 料金1500円 時間80分 神の湯・霊の湯利用可 3階の個室・浴衣利用可 お茶・お団子のサービスあり。


この日は疲れていたのと、次いつ道後温泉に来られるのかわからないので霊の湯3階席を利用することに。


1階の下駄箱の近くにはコーヒー牛乳などの自販機が。
中にはプリンもありました。


ここから入って、いったん3階まで通されます。


3階の個室はこんな感じ。


まずは2階の霊の湯へ。
湯船は小さいですが、深かったです。
洗い場は人が5人くらいしか利用できないくらい小ぢんまりとした浴室でした。
ここで少し温もってから、1階神の湯へ。
道後温泉の湯はぬるいですが、体が温もるのがその割に早く、いったん温もったら体はなかなか冷えません。


1階神の湯は地元の人も多く大変にぎわっていました。
浴室は、真ん中に大きい浴槽があって、相変わらず湯口で打たせ湯をしている人もいました。
あと浴槽のふちに寄りかかって、手ぬぐいで顔を隠してダラーっと横になっている人も。
ここまでだらけている姿を浴室で人目にさらしている人を初めて見ました。



今では、道後温泉のほかの旅館などでも温泉が引かれ利用できるようになっていますが、これは昭和31年からとのこと。
温泉を引き上げる設備が出来るまで、道後温泉本館でしか温泉には入れなかったそうです。(道後温泉本館明治27年からあるんだとか。)
そのため、皇族が道後温泉を利用する際もこの本館を利用したそうで、皇族専用の浴室、又新殿(ゆうしんでん)が設けられています。
今では、この浴室は利用されることなく、皇族の方々はホテルや旅館などを利用されるんだそう。
又新殿はもう利用されなくなった独特の寂しさを醸し出していました。
又新殿は、ガイド付で見学することが出来ます。
霊の湯利用者は無料で、神の湯利用者は、プラス250円で。
(今ここに書いた情報はそのガイドさんのお話でうかがったことばかりです)


3階には、夏目漱石ゆかりの「坊ちゃんの間」があります。
ここは誰でも無料で見学可。
松山における夏目漱石の動向が年表化され、また漱石と鏡子さんのお見合い写真が飾られていました。
実際にこの部屋を漱石が愛用していたかはわからないらしいが、漱石道後温泉を(松山のなかで)気に入っていたのは本当かもしれないと思いました。


今では、道後温泉本館近くのホテルでも足湯などの設備を設けているらしい(無料利用可)ですが、時間がなく残念ながら足湯巡りは出来ず。
というか、いったん温泉に入ってしまうと力がぬけてしまってあちこち巡るのは到底無理になってしまったのでした。