道後温泉椿の湯

もう先々月のことになりますが、公衆衛生学会で松山に行ったときのこと。
松山といえば、道後温泉、坊ちゃん風呂。
松山市内は、『坊ちゃん』、夏目漱石、『坂の上の雲』をアピールしている印象を受けましたが)
ということで松山入りした当日、早速道後温泉本館へ行こうと路面電車に乗って出発。

大田垣晴子さんが『物見遊湯』でも紹介しているように、道後温泉本館のすぐ近くに椿の湯という共同浴場(一般公衆浴場)があります。

結局松山入りしたその日は道後温泉本館ではなく、椿の湯に入ることに。
入り口、下駄箱、ロビー、脱衣所等々普通の銭湯とは思えないくらい広かったです。
浴室は、天井が高くて大きい浴槽が一つ、その脇に浅い小さな浴槽が一つありました。
昔の銭湯の様子を描いた絵として、なんだか見たことがあるような印象を受けるも思い出せず。
洗い場は髪を洗う場所と、髪を洗わない場所で別れていました(髪を洗わない場所のカランは浴槽のすぐ近く、髪を洗う場所は、浴槽から遠くしてあった、洗髪の際にシャンプーなど泡が浴槽に入らないようにする工夫?)。
浴槽の真ん中には、湯がじょぼぼぼぼと出てくる湯口があり、そこで打たせ湯をしている人が何人かいました。
湯口で打たせ湯をしているのを初めて見たのですが、これは次の日道後温泉本館に行ったときも見たので、松山特有の行動なのかなぁ?
私が行った時間はお客さんが多くてにぎわっていたのですが、松山のおばちゃんたちは本当にあっけらかんと明るーい印象を受けました。
孫がどーしたこーした、いやー私のこの服ちょっとねじれてへん?奥さんこれこういう服なんやわ、おしゃれやなぁなどなど、こうやって書くと何がおもしろいんだかわからないことなのに必ず笑い声が会話に入ります。
その地方それぞれなのでしょうが、閉鎖的な感じとか笑顔の下の本音とか、薄暗い感じがほとんどありませんでした。

帰り、路面電車を待つ間、ちょうど駅前の坊ちゃんカラクリ時計のからくりが起動しはじめて見ることができました。

まず光ります。そして文字盤がひっくり返りマドンナ登場。


時計の上から何か出てきました。


下がせりあがり、時計は3階建てに。1階は道後温泉です。

時計の周りはいつの間にか人でいっぱい。
時計に一つ変化が起こるたびに、おおーっと歓声があがっていました。