お風呂産業④【香りの巻】

さまざまなフレグランスラインから、
同じ香りのシャンプーなどが発売されている。
http://store.yahoo.co.jp/fragrance-freak/4956005.html

シャワージェルとかボディクリームは以前もあった。
それ以前にシャンプーとかあったかな?
私の頼りない記憶によれば、なかったはずだ。
なんとなく、ここまできたかー、と思ってしまった。


こういうシャンプーを使う人は、当然同じラインの
フレグランスも好きなんだろう。
全身、その香りで固めたりするのか。
そこまでやる人がいるのか知らないけど。
もちろん使い方は人それぞれなんだろうけど。
全身サムライウーマンとか、全身CK1とか。
それってなんとなく、うーん。


入浴の中で用いられる香りグッズは、大きく2つに分けられると思う。
ひとつは、入浴者・使用者を癒すと銘うった入浴剤や石鹸。
もうひとつは、今回紹介したようなシャンプーや石鹸。
何が違うかというと、前者は目的とする対象が明らかに使用者に
向いているのに対し、後者の矢印は使用者だけではなく、使用者以外
の他者にも向いている。


この1年か半年くらいか、女性ファッション誌は明らかに「モテ」を意識し、
その特集を組み始めた。
フレグランスラインのシャンプーは、その流れを汲んだもののように、
思われる。
だから、なんとなくうーんと思うのかな?


人間の五感の中で、生まれた頃から最も発達しているのが嗅覚なんだとか。
確かに香りの効用はあると思う。
ラベンダーは人を癒す効果があるといわれているし、自分の好きな香りの
お風呂に入ると、なんとなく「幸せー」と思いません?
それに、昔、小説か何かで、「香りほど記憶に残るものはない。」
「香りほど、その人の記憶を呼び起こすものはない。」
とか書かれたのを読んだことがある。
感覚や記憶、人に与える印象の中で香りの位置はものすごく高い。

フレグランスラインのシャンプーは、使用目的が香水と同じだと感じる。
香水は、単に身だしなみというだけではなく、自分自身の印象を他人の記憶に残すためでもあるのではないか。


だからといって、使うことにそんなに批判的であるわけではないですよ。
単純に、いい香りー☆と思ったら、私自身も使うと思う。