長者湯

最近目が疲れているのか、あんまり周りが見えていません。
朝起きて体をのばすだけで、目からボロボロっと涙がこぼれてびびります。


以前に行ったことのある銭湯について書こうと思う。
京都市上京区の長者湯。
京都に来て初めて一人暮らししたアパートの近くにあった。
とは言っても、長者湯に行ったのはそこから引っ越した後のこと。
閉店1時間前(もしかしたら40分前とかだったかもしれない)に行った。
客は私と友人だけ。
男湯の方は常連らしい若い男の人が何人かいたようだった(声でわかった)。
脱衣所にあるタイル絵は、京都らしく金閣寺清水寺が描かれている(『京都極楽銭湯案内』によれば金閣寺は男湯のほうらしい)。
タイルのかけら一つ一つで絵を描くタイル絵ではなく、わりと大きめのタイルを並べてその上に絵が描かれたようなタイル絵に見える(よくわからない方は実際に行ってみてください)。
『京都極楽銭湯案内』によると、平安遷都1200年記念のときに何か京都らしいものをということで金閣寺清水寺になったらしい。
驚いたのは、この建物は昭和2年築で京都市の歴史的意匠建造物に指定されているとのこと。
そんな風な銭湯にはまったく見えない。
前に書いた船岡温泉は非常に派手で目立つが、長者湯は町できちんとやっている小さな銭湯という印象がある(船岡温泉が決してきちんとやっていないという意味ではありません)。
寒い京都の夜、ふと行きたくなる。そんな銭湯である。