船岡温泉

bathhouse2007-09-04

先日友人が泊まりに来たので、連れ立って銭湯に行った。
我が家の近くには3軒の銭湯がある。私は一番東にある銭湯に行ってみたい気もしたのだが、その日は私も友人もコンビニに行きたくて、結局コンビニに近い船岡温泉に。
ここへはよく行く。
私にとって船岡温泉のベネフィットは毎日夜1時まで開いているということと、コンビニが近いということ。

でも別の意味で、銭湯に初めて行く人にはぜひすすめたい銭湯でもある。
まず建物が大正12年に創業した料亭を改築したもので、文化庁登録の有形文化財になっている。脱衣場の天井の牛若丸と天狗の彫刻(作者を失念してしまった・・・)、そして男女の脱衣場を区切る欄間には上海事変をモチーフにした彫刻は圧巻。
脱衣場や浴室と脱衣場の間にある洗面台に貼られたマジョリカタイルもきれいでかわいい。
とにかく、京都の銭湯のなかでもつくりが派手。
何度も足を運ぶか運ばないかは別にしても、一見の価値はある。

船岡温泉には2つの露天風呂があり、日替わりで男湯と女湯がかわるのでどちらのお風呂も浴室も楽しめる。

船岡温泉はこのあたりの土地持ち(大家)らしく、船岡温泉の隣はアジアン雑貨の店としてここ1年くらいの間にオープンした(この店の中でもマジョリカタイルを見ることができます)。また同じ通り(鞍馬口通り)には、さらさ西陣というカフェもあって、ここは元は銭湯だった建物をカフェとして利用している。

京都の銭湯については、林宏樹『京都極楽銭湯案内』(淡交社、2004年)に詳しい。
もちろん船岡温泉についても載っている。

林宏樹『京都極楽銭湯案内』(淡交社、2004年)
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4473032132/250-4400540-1231434?SubscriptionId=15JBHWP7TH9QYT1RMHG2