城陽市歴史民俗資料館

城陽市歴史民俗資料館で今日までやっていた特別展「いい湯だな・お風呂のはなし・こよいじっくり」に行ってきた。
城陽には、東大寺二月堂を信仰する「城州一心講」という集団があり、正月に湯を施すという行事(?と呼んでいいのか分からないが)が明治初期から行われていた。
どうやって湯を施すのかというと、組み立て式の小さな風呂小屋があり、それを誰かの家の前にみんなで建てて(釘などは使わない)、その中に風呂桶を運び入れる。
風呂桶は明治36頃との日付が裏側に記してあった。
実際に小屋を建てる様子もビデオで見ることができたが、うまいこと建っていくのが面白かった。


他にもこのような行事は、城陽の他の地域でも行われていたようだが、風呂小屋が残っているのは1つだけらしい。
ちなみに、湯を施すというのは仏教の功徳の1つだったよう。
湯を施すことで、功徳を積んだ。
興味深かったのは、風呂小屋を建てる家の順番などが決まっていなかったということ。
学芸員さんの話によると)なんとなく?今年は私が、というように決まっていったらしい。
担当の学芸員さんがおられなかったので、また伺って話を聞きたいと思う。


城陽市歴史民俗資料館は、人も場所も料金もよく、面白そうな展示をよくしているので、何か興味がある方は、ぜひ行ってみられるといいですよ。