お風呂産業①

今日の「ちちんぷいぷい」で、デイサービスに温泉を
提供する会社が紹介されていた。
その内容は、温泉地から天然温泉をくんできて、
施設まで配達してくれる、というもの。
日本人は元来温泉好き、お風呂好きとよく言われるが
(個人的にこの言い方は好きではないが)、当然ながら、
なかには温泉に行きたくても行けない人もいる。
(番組では、その対象はおじいちゃん・おばあちゃんと
されていた。)
その人たちに温泉を提供しましょう、という目的のようです。


その会社(NSK株式会社)は、元々設備工事を専門に行っている。
温泉提供は温泉を2tタンクを積んだトラックで、デイサービス
施設まで運ぶ、というものらしい。

なぜ、この会社がこのサービスをするに至ったか。
この会社の専務が温泉好きらしく、さらに一昨年に知人が
温泉を掘ったはいいものの使っておらず、その湯がとてもよかったこと。
個人宅向けでは採算がとれず、施設向けのサービスとしたこと。
(個人宅向けも実験的に行ったところ、お湯の評判は良かったとのこと。
ただ価格が高いので頼むのはちょっと、という反応だったようだ。)
初期投資が10万円、費用は週2回、月8回配達で8万円。
現在、このサービスをして半年ほどたつけれど、まだ赤字だそうだ。


こういうのがあると、喜ばれるのはわかる。
実際にどれくらいいるかわからないが、温泉を好きな人はいる。
テレビでは、喜んでいるおばあちゃんたちが映っていた。
会社の専務が温泉好きというのが、この事業をはじめるひとつの
きっかけだったのではないか、と思う。
そうじゃなきゃ、こういう事業を思いつけない気がする。
温泉のあるデイサービス、今後増えるのでしょうか?
増えなくてもいいけど、喜ぶ人がいるのなら、今後もあり続けて
くれるといいな。


一番おもしろかったこと。
「温泉に行きますか?」と質問されたおばあちゃんが、
「行けないですよー。
 誰も連れていってくれないし。
でもねぇ、彼氏がいればねぇ。連れて行ってくれるのにねぇ。」
と、言っていた。
そうだよねぇ。
そういうサービスがあってもいいんじゃないか??